第163章

姫野理緒は深く息を吸い込むと、ソフトクリームのコーンを描いた。

月城曜は少し沈黙してから、「絵の描き方、変わってないな。いつも輪郭から入る癖」と言った。

姫野理緒がペンを握る指が、ぴくりと強張った。

「アイスクリームだ」彼は答えを口にした。

続くいくつかのお題は、どれも簡単だった。

リンゴ、自動車、家……月城曜の回答は早かった。まるで、最初から知っていた事実を淡々と述べるかのように。

奇妙な感覚だった。まるで彼女の筆運びのすべてが、彼の脳裏に焼き付いているかのような。

「最後の問題、決勝戦だよ!」月城律が最後の一枚を取り出す。その表情はどこか意味ありげだ。

姫野理緒はちらりと...

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