第189章

その言葉を聞いた瞬間、極限まで張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと音を立てて切れた。

姫野理緒は目の前が暗転するのを感じ、身体がぐらりと揺らぐと、糸の切れた人形のように脱力して背後へと倒れ込んだ。

「姫野お嬢さん!」

鈴木海斗が素早く反応し、咄嗟に彼女の体を支えた。

冷たい壁に背中を預けてようやく、理緒は自分の足が痺れて感覚を失っていること、そして全身が自身の制御を離れて小刻みに震えていることに気がついた。

病室は静寂に包まれており、モニターの電子音だけが規則正しく時を刻んでいる。

ベッドには月城曜が横たわっていた。麻酔の影響が残る顔色は蒼白で、深い眠りの底にいる。

理緒はすでに...

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