第205章

万雷の拍手と子供たちの歓声の中、姫野理緒は自分の手が温かく大きな掌に包まれるのを感じた。

月城曜が彼女の手を引き、人混みを抜けて、レッドカーペットの敷かれた壇上へと上がる。

心ちゃんと律ちゃんは左右に分かれ、興奮を隠しきれない様子で待ち構えていた。

月城曜は園長からトロフィーを受け取ると、それを心ちゃんに手渡す。

姫野理緒ももう一つのトロフィーを受け取り、律ちゃんに渡した。

「ママ、ありがとう!」

心ちゃんはトロフィーを抱きしめると、音を立てて彼女の頬にキスをした。

「ありがとう、綺麗なおばさん」

律ちゃんは顔を見上げ、その黒葡萄のような瞳に、あふれんばかりの思慕と喜びを湛え...

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