第212章

「子供たちのことは」

彼女の声には、かつてないほどの決意が滲んでいた。

「法的な関係の変化については、私から説明するわ」

彼女は「ありがとう」とも、「受け入れる」とも言わなかった。

だが、その一言は千の言葉に勝るものだった。

彼女はこの家を築く責任の半分を、自ら引き受けたのだ。

もはや一方的に報告され、手配されるだけの部外者ではない。女主人の顔をして、この家の未来に関わり、主導しようとしている。

月城曜は彼女を見つめた。その底知れぬほど深い瞳に、ようやく偽りのない、淡い笑みが広がる。

彼は知っていた。強靭で誇り高く、そして五年間も彼を想い煩わせたこの女が、ついに彼の方へ小さな...

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