第217章

照明が落ち、音楽が流れ出す。

最初のコレクション、『迷走』の登場だ。

モデルたちが身に纏うのは、硬質なラインと冷ややかな色調の服。鋭角的な金属のアクセサリーが、迷いと葛藤を象徴している。

律は眉をわずかに寄せた。言葉を持たないその孤独を、彼は幼いながらに理解したようだった。

続いて、第二のコレクション、『灯台』。

色調は一転して柔らかなものへ。暖かな金と月白の配色は、闇夜に灯る光そのものだ。

アクセサリーのデザインにも円やかな弧が現れ、散りばめられたダイヤモンドが遥か彼方の星のように輝く。

心は小さな唇を「お」の形にして、月城曜に小声で囁いた。

「パパ、あの綺麗なお姉ちゃんの...

ログインして続きを読む