第219章

「我々が選択したプランこそが、現時点においてセンターを最短で存続させ、かつ最良の状態で維持できる道なのです」

「他人がすぐに出せる結論を検証するために三、五年もの時間を費やすなど、それは生存(サバイバル)ではありません。ただの寿命の浪費だ」

その言葉を聞いた瞬間、姫野理緒の声色が不意に鋭さを帯びた。

「私の提案は、現在主流となっているゲノム編集を回避し、新型mRNA標的修復技術に特化することです。このルートに挑む探索者は皆無に等しい。ですが、ひとたび成功すれば、我々はパイオニアになれる。それこそが『律心』設立の初志でしょう」

「新型mRNA技術だと?」

別の技術顧問が眉根を寄せた。...

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