第223章

皇美玲の呼吸が唐突に荒くなり、胸が激しく上下し始めた。モニターの数値が不穏に跳ね上がる。

看護師がすぐに駆け寄り、なだめようとする。

「おばあちゃん……」心ちゃんは耳障りなアラート音に驚き、小さな声でそう呼んだ。

その「おばあちゃん」という一声が、皇美玲の中で長年錆びついていた何かのスイッチを入れた。

濁った涙が干からびた目尻から零れ落ち、枕を濡らしていく。

彼女は力を振り絞って手を伸ばし、二人の孫に触れようとしたが、ただ虚しく空中で震えることしかできなかった。

自らを聡明だと信じ、息子のために完璧な道を敷いてきたつもりだった。だがその手で、息子の唯一の幸福と、最も尊い血脈を遠ざ...

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