第247章

静かに黒い画面を見つめ、数秒後にただ一言、短く返信を打った。

『完了』

送信とほぼ同時に、スマホが震える。

『了解』

続いて、もう一通。

『祝賀会の支払いは済ませた』

姫野理緒はその文面を目にし、誰にも気づかれないほど微かに、唇の端を吊り上げた。

新薬のグローバル展開には、強力なチャネルパートナーが必要だった。

数多の選考を経て、律心は最終的に世界最大級の医薬品卸売コングロマリット、ディビルグループを選定した。

調印式はY市最高級ホテルのバンケットホールで行われ、世界中から集まった百社以上のメディアのフラッシュが、会場を白昼のように照らしている。

姫野理緒は純白のロングド...

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