第159章

西園寺翁の言葉が落ちると、広間は瞬時に静まり返った。

西園寺玲央と橘詩織は表情を強張らせ、その瞳には驚愕の色が浮かんでいる。

最初に反応したのは、腰を抜かして床にへたり込んでいた西園寺快だった。彼の瞳孔は急激に収縮し、悲鳴に近い声を張り上げた。

「爺さん、持ち株を全部あいつに譲るなんて、そんなのありえねえだろ!」

西園寺快の目は血走り、狂乱の寸前だった。

「なんで西園寺玲央なんだよ! あいつに西園寺家の筆頭株主になる資格なんてあるのか? 将来、西園寺財閥を牛耳らせるつもりかよ!」

何かを思い出したように、彼は猛然と手を上げ、広間の下座にいる橘詩織を指さした。顔には歪んだ笑みが張り...

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