第196章

平穏な日々が数日続き、太田社長との提携話はすぐに正式な発注へと変わった。契約の詳細も詰められ、第一陣の契約書が無事に取り交わされる。

この間、橘詩織は自宅と会社を往復するだけの多忙な日々を送っていた。すべてはこの日のためだ。

この提携が順調に進んだことは、間違いなく社内外に向けた安定のカンフル剤となる。

ここ数日張り詰めていた神経がようやく緩んだ。注文していた品が届く頃合いだ。詩織は診断書を閉じ、少し酸痛を覚える目頭を揉んでから席を立った。

提携の成功を祝い、連日の残業に追われていたチームを労うため、詩織は自腹を切って会社近くの有名なパティスリーのアフタヌーンティーを手配していた。

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