第21章
翌朝、橘詩織はベッドの上で目を覚ました。見慣れた室内の光景に、瞳が微かに揺れる。
また、ここに戻ってきてしまったのだ。
昨夜は気分が良く、つい飲み過ぎてしまったようだ。頭がまだぼんやりとしている。ずきずきと痛むこめかみを揉みながら記憶の糸をたぐり寄せると、西園寺玲央に連れ帰られたことはなんとなく思い出せた。だが、その後のことは完全に記憶から抜け落ちている。
視線を横に向けると、そこには男が眠っていた。同じ布団に包まり、安らかな寝息を立てている。
なぜ西園寺玲央が自分を連れ帰ったのか、その理由を深く考える気力はない。どうせ離婚する相手だ。今さらそんなことに頭を悩ませても意味などない。
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