第211章

橘詩織の非難は辛辣かつ単刀直入で、西園寺快の顔色を瞬時に曇らせた。

「橘詩織、適当な言いがかりをつけるな。爺さんは勝手に脳卒中で倒れただけだ。俺に何の関係がある? それより、こんな夜更けにのこのことやって来て、一体誰の差し金だ? まさか騒ぎを起こしに来たんじゃないだろうな」

橘詩織は冷笑を漏らし、体の横に下ろした手を固く握りしめた。

お爺様が、脳卒中だと?

彼女は一つ息を吐き出し、今すぐにでも西園寺快のその偽善者の仮面を引き剥がしたいという衝動を抑え込み、口を開いた。

「西園寺快、やましいことがあるから、他人もそう見えるのよ。私が誰かの指図で動く人間だとでも? はっきり言わせてもら...

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