第二十二章
結局、二人の話し合いは物別れに終わった。
西園寺玲央は去っていく彼女の背中を睨み据える。やり場のない怒りが込み上げ、拳を固めると、もはや感情を抑えきれず、勢いよくベッドに叩きつけた。
今日はスタジオの開業初日だ。橘詩織は少し遅れたものの、どうにか定刻には間に合った。
忙しくも整然と動くスタッフたちの姿を見て、彼女の口元に自然と笑みがこぼれる。先ほど西園寺玲央の前で感じた不快感は、瞬く間に記憶の彼方へと追いやられた。
若いアシスタントが橘詩織の姿を見つけ、目を細めて千切れんばかりに手を振る。
「ボス! また一緒にお仕事できて嬉しいです!」
橘詩織は安堵の表情で彼女の肩をポンと叩いた...
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