第23章

強い酒精が喉を焼き、食道を伝って下腹部へと落ちていく。まるで火を飲み込んだかのような灼熱感に襲われたが、橘詩織はその痛みを表情に出すことなく、涼しい顔で高田社長を見据えた。

「高田社長、これで誠意は伝わりましたでしょうか?」

彼女の豪快な飲みっぷりに、高田社長の目には一瞬驚きの色が浮かんだ。だが、それはすぐに粘着質な悪意へと変わる。

「橘さんはお強い。どうだね、もう少しこの老いぼれの相手をしてくれないか。もっと楽しませてくれよ」

老人の顔に刻まれた深い皺の一つ一つが、不快な欲望に歪んでいる。いやらしい視線が身体を舐めるように這い回り、詩織は生理的な嫌悪感に眉をひそめそうになるのを必死...

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