第27章
西園寺玲央は彼女の両肩を押さえ込み、手探りで彼女のそばにあるシートベルトを探した。
「どこへ連れて行く気?」
橘詩織は頭がくらくらとして、体も綿のように力が入らなかったが、それでも本能的に彼の接触を嫌悪し、無意識に突き飛ばそうとする。
「家だ」
女の拒絶を感じ取った西園寺玲央は、奥歯を噛み締め、湧き上がる感情を強引に抑え込んだ。
橘詩織は頭を振り、必死に意識を保とうとしたが、覚醒は三秒と続かず、すぐにまた酔いが押し寄せてくる。
「自分で帰れるわ……送らなくていい」
「その体でどうやって帰るつもりだ?」
西園寺玲央が酔っ払いの戯言を信じるはずもない。シートベルトを引き寄せてバッ...
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