第11章 仕事を探す

千葉椿が紙袋の中身を見た瞬間、そこに静かに収まっていたのが白い最新モデルのスマホだとわかった。

胸に湧いたのは喜びではない。じりじりと胃の奥を焼くような、逃げ場のない苦しさだった。

電源を入れて、初期設定を終えた途端に着信が鳴る。

千葉椿は通話ボタンを押した。

「言一さん、ありがとうございます!」

『俺にそんなに他人行儀しなくていいだろ。気に入った?』

「はい……すごく」

『それならよかった。じゃ、卒業制作の邪魔しない。バイバイ』

「バイバイ」

通話を切ると、千葉椿はLINEを開き、原野暁と橘言一、それから弟の千葉峰を追加した。

追加を終えてから自分の口座を紐づけ、スマホ...

ログインして続きを読む