第13章 私に勝てるの?

原野暁は首を横に振った。

「私もわかんない。家で急用でもできたんじゃない?」

「急用」――千葉椿の脳裏に、あの男の言葉が一気によみがえる。

椿は口を尖らせた。

「まあ、いいや。じゃあ私たちは私たちで遊ぼ。行こっか。峰の部屋なら、たぶんもう起きてる」

「うん、起きてるでしょ。もう何時だと思ってんの?」

そう言いながら原野暁は手首を持ち上げ、時間を確認する。

それから椿の腕に自分の腕を絡め、二人で外へ出た。

入口まで来ると、原野暁が玉城三吾たち、まるで門番みたいに立っている二人を見上げる。

「ねえ、あんたたち。誰の差し金?」

「原野嬢。お二人の安全を守るために参りました」

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