第24章 デザイン案

千葉峰を落ち着かせると、千葉椿はまたデザイン画に向き合った。

これは途方もない大仕事だ。もし勝ち取れたなら、弟の脚は――海外で本格的な治療を受けられる。

描き上げた下絵は、すでに半分以上。

椿は両手をぎゅっと握りしめ、胸の奥で自分に喝を入れた。

(順調なら、明日の夜には仕上がる)

気持ちを沈め、線を重ねる。

カリカリ、とペン先が紙を擦る音だけが部屋に残った。

やがてアラームが鳴る。

椿は顔を上げ、今夜の成果を見下ろした。

(……悪くない。明日は微調整だけで、完成だ)

立ち上がり、シャワーを浴びて寝ようとした、その瞬間――スマホの着信音が鳴った。

画面を見て、椿の口元がふ...

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