第42章 橘言一が負傷した

救急車が到着すると、千葉椿と羽鳥紅蓮はそのまま同乗し、病院へ向かった。

手術室のランプが赤く点灯する。橘言一はいま、あの中で必死に救命処置を受けている。

羽鳥紅蓮は椿の肩を抱き、背中を軽く叩いて落ち着かせた。

「椿。言一は大丈夫だ。絶対に大丈夫」

千葉椿は顔を上げ、涙を止められないまま彼を見た。

「……誰がやったの?」

「もう調べさせてる。すぐにわかる」

「うん……」

椿は小さくうなずくと、両手で頭を抱え、長椅子に座り込んだまま手術室の扉を見つめ続けた。

十五分ほど経ったころ、羽鳥紅蓮のスマホが鳴る。彼は画面を見て、そのまま通話に出た。

「わかったか?」

『羽鳥さん、判...

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