第47章 提案を考えてみてください

「何を相談するっての?」

羽鳥紅蓮はなおも彼女から目を逸らさない。瞳の奥で火が燃えている。桜桃みたいに赤い唇を見ていると、どうしても――ひと口、味見したくなる。

千葉椿は当然それに気づいて、彼の胸をぐいっと押し返した。

「これからは、人に見えるところに跡つけないでくれる?」

「跡があったほうが、他の連中にも分かるだろ。お前には持ち主がいるって」

「犬なの?」

椿は奥歯をぎりっと噛みしめる。

紅蓮は軽く笑った。

「夜は、大型犬だな。狼みたいなやつ」

「うるせぇ」

朝食を済ませると、椿は一人で出勤した。紅蓮は車で送ると言ったのに、彼女は首を縦に振らない。

そのせいで紅蓮は、...

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