第83章 ダブルスタンダード

やむを得ず、羽鳥紅蓮は南雲いずみと連れ立って、外の露天風呂へ向かった。

案の定、千葉椿は二人が出てくるのを見るなり、どこか意地の悪い笑みを浮かべる。

「ねえ、二人とも中でずいぶん長かったけど……何してたの?」

羽鳥紅蓮は額に青筋を浮かべかけた。だがそれ以上に、椿の水着姿が視界に入った瞬間、顔色がさらに暗くなる。

「着替えろ」

低い声。

椿は自分の身体を見下ろし、凹凸のあるラインに満足げだ。

「この水着、いいじゃん。なんで?」

今度は言い逃れさせないとばかりに、羽鳥紅蓮はさっさと歩み寄り、やたら大きなバスタオルを取り上げると、椿の身体をすっぽり覆った。そのまま背中を押し、女子更...

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