第135章

温井知絵はその場に立ち尽くしたまま、口の開いた袋を見下ろし――

「っ……!」

息を呑んだ。

瞳孔が、ぶるりと震える。

超薄型? リブ付き? ストロベリー味? ……なにこれ、なにこれ、なにこれ!

時間を巻き戻すみたいに、さっきの光景が脳裏に蘇る。スマホで通話しながら、棚の前で適当に商品を掴んでいた、あのイカれた女――私だ。

棚からバスケットへ放り込み、会計して、袋を提げて湖まで戻ってきて……この長い道のりのどこかで、一回でも中身を見ていれば……見ていれば……!

ううううう……。

「こ、こ、これ……その……わ、私……これ……ま、間違えて取っちゃって……」

声が情けないほど弱々し...

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