第150章

東堂兼也は威厳をにじませた笑みを浮かべた。

「デマかどうかくらい、俺が一番わかってる」

温井知絵「……」

わかってるって、何をよ!

この人、息子を矯正したいだけじゃない!

もし会社で「会長が直々に、噂は事実だと認めた」なんて広まったら……終わる。菅野副社長ひとりでも頭が痛いのに、会長まで混ざってきたら、私、生きていけない。

温井知絵は救いを求めるように東堂彦一を見た。お願い、ちゃんと説明して!

東堂彦一は、洛川修司が肩に置いていた手をさらりと払い、彼女の隣に腰を下ろした。

入ってきてからずっと冷たく距離のあった視線が、そこでようやく軽く、柔らかくなる。

「からかうのはやめて...

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