第151章

白瀬冬弥は、拳をきゅっと握りしめた。

一時間前――。

母親と、あの闇男が寄り添う写真が送られてきた。

東堂彦一の手を借りて九条花奈を追い払えば、それで終わると思っていた。まさか、あれより厄介で、もっと怖い女を呼び込むことになるなんて。

九条花奈は自由を取り戻したい。だが九条家にはそれができない。だから彼女は秘密を売った。相手は墨田英里子。

――一歩踏み外した代償は、鼻水みたいにべったり張りつくナメクジだ。掴んだら最後、振り払えない。うんざりするほどしつこい。

白瀬冬弥は席に着くと、冷え切った顔のまま単刀直入に言った。

「洛川夫人は、俺に何をさせたいんです? 人を助けろって? 悪...

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