第20章

「バン――!」

扉が弾け飛ぶような轟音が、部屋を揺らした。

温井知絵の太腿に突き立てられようとしていた針先が、ぎりぎりで止まる。

室内にいた変態どもが、青ざめて入口を振り向いた。逃げようとしたが、二、三歩も行かないうちに黒服の警備に床へ押さえつけられ、死んだ犬みたいにずるずる引きずられていく。阿鼻叫喚。しかも数人は浴巾がほどけて、尻丸出しのまま這いずり回っていた。目に毒にもほどがある。

踏み込んでから確保して引きずり出すまで、警備はまさに電光石火だった。

誰も、ベッドのほうを見ようとしない。

一緒に突入した客室担当の女性責任者が、真っ先に自分の上着で温井知絵の身体を覆い、縛られて...

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