第41章

録音ペンなんて、本当にあるの?

――私を、ハッタリで揺さぶってるだけじゃないのか。

手足を縛られてたのに、机の下に隠せるわけが……。

けれど、あの女は海に飛び込んで生きて戻ってきた。常識が通じない。

赤羽邦昌の頭の中で、疑いがぐるぐると渦を巻く。

天秤にかけた末、賭けに出ようと腹を括った、そのときだった。

温井知絵がふと思い出したように、小さく声を上げる。

「……あ、そうだ。私の録音ペン、クラウド連携なんです。10分ごとに自動保存でアップされるんですけど、パソコンあります?」

東堂彦一は即座に部下へ目配せした。

「ノートを」

赤羽邦昌の顔色が、死人みたいに青ざめる。

心...

ログインして続きを読む