第42章

口を開いた瞬間から、刃を交えるみたいだった。

情など、かけらもない。

温井知絵の氷のような態度に、白瀬冬弥は胸を刺される。

それでも怒りはしなかった。長い脚を折り、ベッド脇に片膝をつく。

「知絵……俺が悪かった。本当に、心から反省してる。やり直すチャンスをくれ。誓う、今度こそ二度と繰り返さない」

涙が落ちる寸前の、切実さ。

だが温井知絵は、まるで動かない。情を断ち切る薬でも飲んだみたいに冷たい。

「直さなくていいよ。あなたは自分の欲望に正直だっただけ。この半年、恋愛して楽しかったんでしょ? そのまま楽しめば。私は……成就させてあげる」

「……」

白瀬冬弥は言葉に詰まり、心臓...

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