第45章

「俺、わりとケチなんだよね。知らない奴をタダで自家用機に乗せる趣味もないし。さて、どうしたもんかな……」

東堂彦一はさらっと言い放つ。白瀬冬弥の顔色がみるみる沈み、悔しさを噛み殺した表情になったのを見て、彼はふっと低く笑って言い換えた。

「じゃあさ。同じ星野市のよしみってことで、市場価格でいいよ。白瀬社長、振り込みよろしく」

まるで善人ぶったイケメンの施し。端から見れば、完全に「恵んでやってる」顔だった。

白瀬冬弥は肺が爆発しそうなくらい腹が立った。

けれど、ここでキレるわけにもいかない。何せ、東堂のこの「クソみたいな飛行機」に乗らなきゃいけないのだから。

温井知絵は横で、聞こえ...

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