第5章
瀬川穂乃視点
地下室に閉じ込められたその日から、私は食事を拒み、協力を拒み、すべてを拒絶した。
「穂乃、食事を摂るんだ」
修平はトレイを手にベッドの傍らに座り、怒りを抑えた声で言った。「君のお腹には、俺たちの子がいるんだぞ」
「あっちへ行って!」
私は彼に背を向け、隅で体を丸めた。
「あなたの作ったものなんて食べるくらいなら、飢え死んだほうがましよ!」
「子供に罪はない」
彼はトレイを置き、声のトーンが険しくなった。
「赤ん坊の命を危険に晒すことは許さん」
「子供?」
私は冷たく笑って振り返った。
「どうしてこんな化け物の子が、この世に生きていかなきゃなら...
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