第十一章 11章

ノア

人生で、いろんなとんでもない場面を見てきた――応援集会で殴り合いが始まったり、ジャクソンが包装のままポップタルトを電子レンジに突っ込もうとしたり、ジェッサがダニエルを容赦なく焼いて、あいつが溶けるんじゃないかってくらいにしてみせたり。

でも、ベニーのダイナーをマライア・モラレスがずかずか横切って、ジャクソン・ロンバルディに、まるでドラマチックなティーン映画のクライマックスみたいなキスをぶちかますのを見たときほどの衝撃はなかった。いや、ない。絶対に。

店内が、しんと静まり返った。次の瞬間、ひそひそ声が爆発した。

調理場のやつまで、注文窓の向こうから顔をのぞかせる始末だ。

向かい側...

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