第124章 124章

ジェッサ

家までの帰り道、ずっと笑いっぱなしだった気がする。

いまもそうだ。パジャマに着替えて家の中がしんと静まっていても、さっきまでのぬくもりが私にまとわりついて離れない――ゆっくり走る車、私の名前を呼んだときのノアの声、そして唇にまだじん、と残っているあのキス。

枕を顔に押しつけた。馬鹿みたいな小さな悲鳴がこぼれそうで、それを押し殺したかった。ノア・カーターが私にキスしたのだ。度胸試しでも、いたずらでも、「ジャクソンの妹をからかおうぜ」みたいな残酷なノリでもない。本物の。やわらかい。彼の。

私はスマホをつかんでマライアの連絡先を押した。二回目の呼び出しで出て、声は歯を見せた笑いその...

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