チャプター 125 チャプター 125

ノア

正面玄関をくぐり抜けた時点で、もう早く学校に来たことを後悔していた。

どの廊下も、いつもよりやけに騒がしい気がした。ロッカーが乱暴に閉まる音、体育館シューズのキュッキュッという擦れ、くだらないことで必要以上に笑う声。そしてなぜか、その一つ一つの音に過敏になっているのが自分だけみたいで――頭の中が彼女で埋め尽くされているせいだった。

ジェッサ・ロンバルディ。

昨夜から、俺たちは話していない。俺から送ったのは「無事に帰れた? おやすみ」っていう一通だけ。返ってきたのはハートの絵文字。それを俺は、馬鹿みたいに十分くらい凝視していた。

今朝、校舎に足を踏み入れた瞬間に浮かんだのは、そん...

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