チャプター 146 チャプター 146

マライア

フライドポテトはとっくになくなり、ソーダは炭酸が抜けていた。それでもジャクソンは、車の向こう側――自分の席から一歩も動かなかった。

シートに深くもたれ、片腕を気だるげに背もたれに掛けたまま、彼の視線は車窓の外、ダイナーの看板が放つかすかな光に固定されている。

よく知らなければ、彼は静けさそのものから彫り出されたみたいだと思ったかもしれない。けれど見える。落ち着いた顔の裏で、音もなく渦巻いているものが。

ちょっと可笑しいくらいだ、こんな彼は。

クォーターバック。キャプテン。リッジヴィルの女の子なら誰もがため息をつく、あの人。

その本人が今、私たちの間にある「これ」が何なのか...

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