チャプター 180 チャプター 180

マライア

スニーカーを脱ごうとつま先を引っかけた瞬間、スマホの画面がぱっと光った。片方のかかとがラグに引っかかって、あやうく前のめりに転ぶところだった。

ジャクソン。

出る前から笑みがこぼれる。どうやら私は、誰かを好きになるとその名前だけで気分が丸ごと切り替わる段階に来てしまったらしい。

「やあ、クォーターバック」そう言って、ベッドにどさっと倒れ込む。

向こうが一瞬黙って、それから息を含んだ笑い声が聞こえた。「おまえ、いつもそれ言うよな」

「で、あなたはいつも出る」私は切り返す。「だから問題が見当たらないんだけど」

彼はふうっと息を吐く――苛立ちじゃない。ただ、一日の終わりの、あ...

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