第二十一章 210章

ジャクソン

金曜の夜がやってくる頃には、俺はもう限界まで張りつめていた。

いい意味での、研ぎ澄まされて試合に臨める緊張じゃない。

悪いほうだ。

一日中食いしばっていたせいで顎が痛くなる、あの種類のやつ。

ロッカールームはいつもどおり騒がしかった。音楽が爆音で鳴り、仲間たちは叫び合い、肩をぶつけ合って、互いを煽り立てる。汗とテーピングの粘着剤と芝の匂いが混じって、空気にこびりついていた。

いつもどおり。

いつもどおりすぎる。

だって今夜の相手が誰か、みんな分かっている。

ウェストブルック。

そしてウェストブルックに、今誰がいるのかも。

誰も、そいつの名を口にしなかった。

...

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