チャプター 211 チャプター 211

ジャクソン

第三クォーターは、本来なら前半がそうあるべきだった形で始まった。

速く。

無駄なく。

集中して。

フィールドに出たときも、コーチの声がまだ耳の奥で鳴っていた。そして珍しく、それがちゃんと効いた。俺たちは目的を持ってボールを運んだ。くだらない反則はなし。ヒーロー気取りの無茶もなし。

ただ、フットボールだけ。

最初のドライブは、徹底してシンプルにいった。短いパス。素早い判断。みんなが自分の仕事をするだけでいい。

ノアはまるで壁だった。

ダニエルが何度ちょっかいを出して揺さぶろうとしても、ノアは逆に押し返してやるだけだった。

よし。

そのまま喉に詰まらせておけ。

...

ログインして続きを読む