第二十五章 255章

ノア

ジャクソンのトラックは、姿を見るより先に音でわかった。

エンジンはやたら大きくて、不揃いのガタガタした響きだった。高校の駐車場と冬の寒い朝を、いくつもくぐり抜けてきたみたいな音。俺がジャケットに腕を通したちょうどそのとき、家の前へずるずると滑り込んできた。

リュックをつかんで外に出る。

冷たい空気が、いきなり頬をはたいて目を覚まさせた。

ジャクソンは助手席側に身を乗り出し、ドアを押し開けた。

「これ以上ノロノロしてたら、一時間目に間に合わねえぞ」

俺は乗り込む。

「おはよう、って言葉も知らないのかよ」

彼は鼻を鳴らし、縁石を離れて走り出した。

道路脇には、まだ古い雪が...

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