第256章 256章

マライア

目が覚めても、スマホを確認しなかった。

それで、何かが違うとわかった。

いつもなら、足が床に着くより先にスクロールしている。通知。メッセージ。誰が何にいいねしたか。誰が深夜零時に誰を当てこすったか。リッジヴィルはどうやら寝不足と不安を燃料に回っているらしいから。

でも、今朝は?

スマホをナイトテーブルに伏せたままにした。

昨日の昼休み、言うべきことは言ったからだ。

そして、意識が完全に目覚める前に、その余波を浴びたくなかった。

天井をしばらく見つめ、静けさが身のまわりに落ち着くのを待った。家はまだ眠っているみたいに静かだ。テレビもない。音楽もない。冬の空気に抗うように暖房が...

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