チャプター 268 チャプター 268

ジェッサ

サンデーはほとんど食べ尽くされていた。

残っているのは、チョコレートソースとアイスがどろりと溶け合った渦だけ。誰も「まだ好きで食べてる」なんて表立って言わないくせに、結局こっそり最後まで口にしてしまう、あれだ。

ノアはボックス席にもたれ、片腕を背もたれの上にだらりと伸ばしていた。まるで、この世界のどこにも急ぐ場所なんてないと言わんばかりに。

それが、胸の奥の結び目を少しだけきつくした。

だって、言いたかったから。

本当に。

言葉はそこにあって、歯の裏に押しつけられるみたいに、今にもこぼれ出そうだった。

合格したの。

どこかに。

簡単なはずだった。

でも、簡単じゃ...

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