チャプター 51 チャプター

ジェッサ

私は誰もいない教室の真ん中で凍りついたまま立ち尽くし、まるでさっき起きたことの答えが出てくるかもしれないとでもいうように、扉を見つめていた。

唇がまだじんじんする。胸の奥で心臓が、荒く不揃いな太鼓みたいに暴れていた。

ノア・カーターが、私にキスをした。

からかい半分で、冗談みたいで、意味なんてないかもしれない――そんな類のキスじゃない。

違う。

あれは本物だった。

激しくて、貪るようで。ずっと我慢してきたものがついに堰を切って、もう止められないみたいに。

なのに……それで彼は、さっさと出ていった。

私の世界がひっくり返ったみたいになっているのに、そんなことは何も起き...

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