チャプター 57 チャプター 57

ジャクソン

スタジアムの照明はまだ眩しいほどに輝きつづけ、フィールドをいつもの黄金色に染め上げていた。その光のせいで、フットボールの夜はいつだって胸がしびれるほど熱を帯びる。勝利の余韻で血はまだ沸き立ち、観客の咆哮が耳の奥で反響する。チームメイトが背中を叩き、叫び、はしゃぎ立てる。

やったんだ。

試合をもぎ取った。最後の一秒まで、泥臭い殴り合いみたいな戦いだった。

今ごろ俺は天にも昇る気分でいるはずだった。クォーターバックなら誰もが夢見る勝ち方だ。満員のスタジアム、土壇場のプレー、正気を失ったみたいに沸き返る観衆。

けれど、それら全部が意味を失った。数ヤード先で起きている光景を目にし...

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