チャプター 61 チャプター 61

ジャクソン

土曜の朝は、俺が思い描いていたものとはまるで違っていた。

昨夜のあとなら、天にも昇る気分でいてしかるべきだった。照明に照らされたフィールドで大勝して、町中の誰もが何週間も話題にするような試合をやってのけたのだから。観客は熱狂し、グラウンドはビリビリするほどの高揚に満ちていた。試合のあと、コーチは俺を連れて、夏からずっと夢に見てきたスカウトに会わせてくれた。

「伸びしろがある。目に留まった」

そう言われた。

俺が目指してきた瞬間、そのものだった。

今日の俺は、その勝利に浮かされて目を覚ますはずだった。

なのに現実の俺は、ソファの端に腰を下ろし、肘を膝に乗せたまま、廊下の...

ログインして続きを読む