チャプター 71 チャプター 71

ジェッサ

歴史の宿題にかがみ込む私の部屋で響く音は、鉛筆が紙をひっかくかすかな音だけだった。ページの上で文字がにじんでいく。昼食のあとからずっと、頭の中は霧がかかったみたいだった――ノアがダニエルにきつく当たるのを見てからずっと、胸の奥に締めつけるような固い結び目が、もう解けないのだと気づいてからずっと。

階下で玄関の開く音がして、私ははっと我に返った。続いて、硬い床をスパイクが踏み鳴らす重い音。ジャクソンが練習から帰ってきたのだ。いつもなら冷蔵庫を漁って、そのまま自分の部屋へ消える。けれど今夜は足音が階段を上がってきた。ノックが、私の寝室のドアをがたがたと揺らす。

「ジェス?」低いけれ...

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