第13章
皆の視線が、沈村薫子へと集まっていた。探るような目。憐れむような目。――そして、面白がる興奮。
沈村薫子は、自分が舞台の真ん中に立たされた道化みたいに思えた。服を剥ぎ取られ、見世物にされるだけの、惨めな道化。
足首の痛みと胸の屈辱をどうにか呑み込み、彼女は松野博に小さな声で言った。
「松野様、今日はありがとうございました。あとは、自分で――」
言い終える前だった。
ふっと身体が浮く。
「……っ」
沈村薫子は小さく息を呑み、反射的に男の首へ腕を回した。
松野博が、躊躇なく腰をかがめ、そのまま彼女を横抱きにしたのだ。
「何を……下ろしてください!」
沈村薫子は完全に面食らった...
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