第47章

3日後。

沈村薫子の顔色は、ようやく少し戻っていた。

午後、松野博はグループの緊急会議があるとかで、しばらく病室を外していた。するとちょうどその時、病室のドアが外から乱暴に押し開けられた。

看護師かと思って振り向いた沈村薫子は、相手の顔を見た瞬間、わずかに眉をひそめる。

坂原千尋だった。

たった3日見ないうちに、普段はきらびやかに着飾り、気取りきったお嬢様然としていた女が、今はまるで正気を失ったみたいにみすぼらしい。

「沈村薫子!」

坂原千尋は病室に飛び込んでくるなり、沈村薫子が反応する間もなく――どさり、と病床の前にひざまずいた。

沈村薫子は無表情のまま彼女を見下ろす。視線...

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