第97章

「いい! 最高! このお嫁さん、私は百点満点で大満足よ。今日から正式に認めるわ!」

松野の母は沈村薫子の手をぎゅっと握り、嬉しさを隠しもしない。

「薫子ちゃん、まさか最後にうちの嫁になるのがあなたとはね。嬉しすぎて、もうどうしたらいいか分からないわ」

沈村薫子は完全に固まった。

嫁って……何の話?

松野博と付き合い始めて、まだ1か月も経ってないのに。

彼女は、さっきまでとは百八十度態度が変わった松野の母を呆然と見つめ、次いで訳が分からないまま松野博へ視線を向けた。

松野博は、彼女のぽかんとした顔を見て、目尻に笑みを浮かべる。

そして少し身をかがめ、耳元へ唇を寄せた。二人にしか...

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