第16章 理解できない好意

葛城彰人は聞こえないふりで、次々と杯を呷る。

その端正な顔立ちは明滅する光の中に隠れ、表情は窺い知れない。

如月朔はソファに身を預け、その様子を眺めながら、口元に嘲りの笑みを浮かべた。

軽蔑的でありながらも、真剣な口調だった。

「綾辻詩織が投稿した、生まれ変わったっていうタイムラインはどういう意味だ?」

「お前ら、本当に離婚したのか?」

「如月朔、何を馬鹿なこと言ってるんだ?綾辻詩織がどれだけ彰人に夢中か、知らない奴はいないだろ。離婚なんてあり得ないって!」

二人の共通の友人である桐生正人がすぐさま割って入り、酒瓶を手に取ってそれぞれのグラスを満たした。

「そうそう、俺が離婚したとしても...

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