第39章 奇妙な少女

夏川巴が眉を上げると、眉のピアスリングが揺れた。

「ん、行こうか、部屋、見せてやる」

仙道哲也の品定めするような視線に、夏川巴は少し居心地の悪さを感じた。

まあ、大通りを歩く人々も皆そんな目で彼女を見るので、さほど気にはしていなかったが。

ただ、彼女が珍しいと感じたのは、試験の時に驚いて以来、この唖の子がずっと平然としていたことだ。

まるで彼女の全身のピアスが見えていないかのように。

夏川巴はだいぶ先まで歩いたが、後ろから足音が聞こえてこないことに気づき、不思議に思って振り返った。

すると、先ほどから眉をひそめて自分を値踏みしていた男が、あの少女を捕まえて何か手振りで話しているの...

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