第49章 余計なお世話をするな

ポテトの寝床を片付けた後、綾辻詩織は逸る気持ちを抑えきれず、ポテトを連れて屋上へと向かった。

午後のフラワーマーケットでのこと。

夏川巴は、屋上を花や緑で飾りつけたいと言っていた。

綾辻詩織もそれは良い考えだと思った。少なくとも、ここに生活感を添えることができる。

二人は今日、フラワーマーケットで紫陽花、薔薇、茉莉を数鉢注文しており、それらはもう階下に届けられていた。

夏川巴は色鮮やかなポーチュラカの種も買い、屋上の縁に沿ってぐるりと撒いた。

どこからか見つけ出してきた廃材で、夏川巴は簡易的なブランコまで作ってしまった。

夕日が沈み、屋上は金色の残光に満たされる。

微風が吹き抜け、花の香り...

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