第7話

目を閉じれば、脳裏には和泉咲子が転落死した光景が浮かぶばかりだった。

  彼女はもともと和泉咲子にお仕置きをしておこうと思っていただけだった。あの子は美人で、あちこちで男を誘惑していたのだから。

  まさか、うっかり彼女を階下へ突き落としてしまうとは。

  彼女はわざとではなかったのに……

  考えれば考えるほど怖くなり、絵島紗夜は再び私の手を掴んだ。「佐緒里ちゃん、早く警察署に行こう。警察を長く待たせないで」

  私は力いっぱい彼女の手を振りほどき、冷たく言った。「あなたが殺したのに、私がなぜあなたの代わりに刑務所に入らなきゃいけないの?」

  母は私が翻意したのを見て、焦った様子で絵島紗夜...

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